コミュニケーション

【物理ってなんだろう③】物理を学ぶと、毎日の生活がもっと楽しくなる?

– 横浜国立大学名誉教授 佐々木 賢先生

「この冬はインフルエンザが流行し、この1週間で患者数が加速度的に急増した」というニュースをよく耳にした。では「加速度的」とはどういう意味だろうか?家庭の電化製品の説明書には、必ず、使用電圧、消費電力などという言葉も書かれている。加速度、速度、力、電圧、電流、電力….日常的に使われているこれらの言葉はすべて物理用語である。よく耳にする再生エネルギーという言葉もそうだ。

高校から習い始める物理では、天体や日常見られる物の運動、電気と磁気の現象などが、基本的な法則から説明できることを学ぶ。その過程で出てくる上のような用語の意味がわかれば、これまでと違った視点で身のまわりの現象を見ることができるようになる。

もちろん基本的な用語について学んだから法則が理解でき現象を説明できるようになるとは限らない。ただ、ここからが重要だが、できなければなぜだろうと不思議に思い考えることだ。このプロセスこそ、物理にかぎらずどの分野においても重要なのだ。物理の知識があれば日常生活でも大いに役に立つ。家電製品が故障しても、何が原因なのか目星が付けやすい。自分で修理できるときもあるだろう。

さらに物理を学ぶことによって、まわりの現象に関心を持って何故だろうと考えるようになれば、毎日の生活をもっと楽しく送ることができると思う。

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