コミュニケーション

2020年度学部新設構想特集桜美林大学
航空・マネジメント学群(仮称)

全国に先駆け、
航空分野に特化した学びを展開

特色ある教育内容と、学群の拠点化を進める桜美林大学。
2020年4月には、全国に先駆けて航空に特化した
『航空・マネジメント学群』の開設を予定している。
航空・マネジメント学群では、
「パイロット」「航空管制」「整備管理」「空港マネジメント」という4つのフィールドで、
高度な専門性と卓越した英語力を身につけた
航空各分野のプロフェッショナルを養成するという。
従来のビジネスマネジメント学群における
航空サービス分野(客室乗務員やグランドスタッフなど)の学びと併せ、
航空産業を網羅した学びが可能となる。

今なぜ、航空産業の学びが必要か

世界の航空運輸産業は、グローバル化の進展と途上国の経済発展、世界的な自由化の進展、空港や発着陸の拡充、LCCの参入など、拡大成長が期待されています。旅客機のオペレーションでは、ボーイング社は今後の20年間で、北東アジア地域だけで現在の1090機を1510機に、エアバス社は、航空・運送量を半年平均で4.4%ずつ増加すると予想しています。国内においてもJALの再建などの好材料も加わり、各社ともパイロットの増強を急いでおり、ニーズはますます高まると予想されます。また訪日外国人観光客は、昨年末に2000万人を突破し、国は2020年に4000万人、2030年に6000万人という目標を掲げており、パイロットのみならず、航空関連ビジネスや施設でも雇用の拡大が期待されます。

 桜美林大学は、2008年にパイロット養成課程(フライト・オペレーションコース)を開設し、これまで輩出した卒業生のパイロットへの就職率は100%を維持。また、ビジネスマネジメント学群では、アビエーションマネジメント学類において客室乗務員(CA)やグランドスタッフなど、航空分野において活躍する人材の養成に力を入れ、首都圏において航空関連教育の有力校として人材養成に貢献してきました。そして2020年には、昨今の航空関連人材への旺盛な需要増と、以前から桜美林大学が持つ航空分野への強みを更に強化し、新学群の開設に踏み切ることとしました。

新学群を構成する4つのフィールド

 新学群は、従来のフライト・オペレーション(パイロット養成)コースを継承する「パイロット」と、「航空管制」、「整備管理」、「空港マネジメント」の4つのコースからなります。全国に先駆け、航空に特化した高い専門性を身につけた人材の育成を目指します。

 「航空管制」では4年次春に航空管制官採用試験を受験、卒業後は航空保安大学校で8カ月の研修を受け、航空管制官として全国各地の空港で活躍することを想定しています。

 「整備管理」は、整備士などが行う整備作業を意味するのではなく、安全運航を支え、その信頼性を高めるための、機体・エンジン・部品等の整備や技術、品質の管理、および生産、部品補給、施設設備等についての一連の管理業務を身につけます。各分野についての基礎知識はもとより、ボーイング社での現場研修などを経て、整備管理業務のプロフェッショナルを育成します。エアラインの整備管理部門や航空整備会社への進路を想定し、「航空無線通信士」「甲種危険物取扱者」「第二種放射線取扱主任者」などの資格取得も目指します。

 「空港マネジメント」は、2016年から始まった国内100あまりの空港の民営化に伴い必要とされている、マネジメント人材を育成します。巨大インフラでもある空港は、昨今では商業的な機能としての活用も多く、運営次第では新たなビジネスの宝庫とも言えます。空港の地域社会や経済に果たす役割を考え、その規模や施設の機能、アクセスなどを考慮に入れ、航空部門と非航空部門を合わせた総合的な経営・管理運営に携わり、空港経営の一翼を担う人材を育成します。

 「パイロット」は従来のコース同様、「航空無線通信士」の資格取得に始まり、2年次秋学期からは、アメリカ・フロリダ州サンフォードにあるオーランド・サンフォード国際空港内の飛行訓練施設へ。この海外にある飛行訓練施設では、日米両国での操縦士(自家用)資格、計器飛行証明の取得を目指します。帰国後は、日本でプロのパイロットとして活躍するための「事業用操縦士技能証明」を取得します。学びの拠点を多摩アカデミーヒルズとし、全寮制で同じ目的を持った学生同士が切磋琢磨しながら学ぶスタイルも現行のフライト・オペレーションコースと同じです。

ビジネスマネジメント学群では、航空サービスの教育を明確に。
大学として航空産業全般に係る学びを網羅

 これまでのビジネスマネジメント学群アビエーションマネジメント学類は、フライト・オペレーションコースが新学群に改組し、「エアライン・ビジネスコース」と「エアライン・ホスピタリティコース」の二つのコースに。主に、客室乗務員(CA)やグランドスタッフなど航空サービス部門を志望する学生向けの学びが展開されます。また、ビジネスマネジメント学群は、学びの場を今春オープンした新宿キャンパス(新宿百人町)の都市型キャンパスに設置します。

 桜美林大学は、「町田キャンパス、新宿キャンパス、多摩アカデミーヒルズ、そして海外研修施設や現場研修など、桜美林のこれまでの経験・背景と教育リソースを活用した新しい航空産業の学びに期待してほしい」と語っています。

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