コミュニケーション

科学の甲子園全国大会
第一線の研究者・技術者4氏による特別シンポジウム
人工知能の時代を生きるサバイバル術

会場からは、たくさんのアイデア、質問も

各実技競技の1位は次の通り。
実技競技①(トヨタ賞)=東京・筑波大学附属駒場高校▽同②(パナソニック賞)=岩手・県立盛岡第一高校▽同③(SHIMADZU賞)=福井・県立藤島高校
各企業特別賞には、旭化成賞=福島・県立安積高校、アジレント・テクノロジー賞=高知・高知学芸高校、AGS賞=鳥取・県立鳥取西高校、学研賞=岐阜・県立岐阜高校、埼玉県経営者協会賞=愛知・海陽中等教育学校、しまむら賞=香川・県立丸亀高校、帝人賞=三重・県立伊勢高校がそれぞれ選ばれました。

また、大会3日目に開かれた特別シンポジウムでは、4名のパネリストが、会場の高校生の声にもこたえながら、AI(人工知能)と人間の関係、AIの「これから」や「課題」などについて話し合いました。
AIが生活のさまざまな場面で利用されるようになった時、人間にはどんなスキルが求められるのかの問いに、AIを使って宇宙の成り立ちを研究する宇宙物理学者、吉田直紀東大大学院教授は「新しい疑問や魅力的な問いを提案する課題発見力」。量子テレポーテーションを使った量子コンピュータ研究の世界の第一人者、古澤明東大大学院教授は「変化に適応するためには幅広い知識と基礎学力が必要で、そのためには受験勉強頑張って」と明快に答えました。
また、日本アイ・ビー・エムでAI・ワトソンソフトウェアの開発に取り組む野村有加氏は自らの経験から「チームで問題を解決する力は社会に出てからも必ず役立つ。自分の〝好き〟を大切にして進路を決めて」とアドバイスしました。人工知能の研究40年で元人工知能学会会長の山口高平慶応義塾大学教授は「AIが未来社会の基盤になるのは確実。知識を活用して問の基盤になるのは確題解決する新しいAIを生み出すためにも、若い世代がどんどん研究に参加してほしい」と呼びかけました。

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