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こんなことが聴きたい、こんな話がしたい
学生たちの思いをかたちにした「まちカレ」開催レポート
まちカレとは、行政や商店街等との協働によるまちづくり活動に携わる学生団体・大学教職員地域関係者が一堂に会し、情報交換や交流を深めるまちづくり学生たちの全国大会です。2002年に始まり、本学も2009年より毎回参加しています。参加校が持ち回りで担当し、今回は京都文教大学が開催校を務めました。9月15日(金)、16日(土)の2日間で、北は北海道から南は九州までの25団体(大学17校、高校3校)が参加。学生のみならず地域住民や企業・行政関係者など地域の方々にもご来場いただき1日目は約250名、2日目は約200名が参加しました。
同じ学生という立場で、場所は違っても地域に出て地域と向き合い、地域で活動を行う学生たち。他団体の取組はやはり気になります。最初に行う活動報告会で、実行委員が大切にしたのは、思う存分話し、思う存分聴くこと。参加団体が多いため、4教室に分かれて実施しましたが、1団体15~20分としっかり報告できる時間を設けました。
続いては、グループミーティングです。まちカレの主役は学生ですが、まちづくりには欠かせない地域の方にももっと参加して欲しい、という思いから、学生と地域住民が一緒に語らえる時間を設けました。「行政との連携」「企業との連携」「参加型イベント」「広報活動」の4つのキーワードのもと、行政や地元企業など地域の方から話題提供いただき、それに基づき少人数でテーブルを囲み議論を深めました。
1日目の最後は、懇親会です。実行委員が力を入れたのが「ご飯のおとも”選手権」です。各地から集まる参加者に、佃煮やお漬け物など白ご飯と合わせて食べるとおいしい「ご飯のおとも」を持参いただき、どの団体のおともが一番おいしいかを投票で決めるユニークな企画です。見事優勝したのは、福岡県の西南学院大学の「太宰府梅の実ひじき」。おいしくてお腹いっぱいの企画は、参加者からも大好評でした。
2日目は、会場を宇治の中心部に移し、フィールドワークです。本学には宇治地域で活動を行う地域連携学生プロジェクトが3つあります。プロジェクトはそれぞれのテーマに沿ったまちあるきの手法を確立しており、参加者にそれを体験いただき、そこから宇治の魅力を知ってもらう企画です。フィールドワークを通して面白いと感じたところを写真に収め、午後からのグループワークで「今日のベストショット」を1枚選出。コメントと合わせてTwitterで投稿し、投稿内容と発表から賞を選出しました。身近な素材である写真とTwitterという手段を使うことで、学生たちが感じた宇治の魅力の発信もできました。また、2日目のプログラムは、宇治市が進める「宇治の魅力発信プラットフォーム」と連携しており、審査には宇治市長にも加わっていただき、宇治市賞の贈呈と総評をいただきました。
約半年かけて準備を行ってきた学生実行委員会。初めての経験ばかりで、手探りで進めてきましたが、参加者からもプログラムについて高評価をいただき、満足度の高いまちカレを創ることができました。この経験は今後のプロジェクト活動や地域連携活動にも活かせるはずです。次回のまちカレは、2018年2月に三重県伊勢市の皇學館大学で行われます。