
2019年4月、26年ぶりに中央大学に新学部が設立されます。設立されるのは国際経営学部(定員300名・多摩キャンパス)。グローバル化が加速するビジネスの担い手として、「ビジネスとエコノミクスの幅広い知識に加え、高度な英語運用能力と国際的ビジネス感覚を身に着けたグローバルビジネスリーダー」の育成を目指します。
国際経営学部はここが違う!
国際経営学部の特色ある学びのポイントは3つあります。
1つはカリキュラム。以下の8つの知識・スキルを体系的に学ぶカリキュラムです。
①国際的に企業が成長するための戦略的思考 ②外国語でのコミュニケーション力 ③コラボレーション(チームワーク)力 ④グローバルな認識と地域および地球規模の市民としての意識 ⑤情報統計等の知識 ⑥数学、宗教、倫理、科学、歴史といった分野への理解 ⑦創造性 ⑧各地域や文化の特性への理解。
これらを、総合教育科目(基礎教養・情報統計)、専門科目(国際経営スタンダード、企業経営、グローバル経済、国際地域研究)、グローバル人材科目(外国語、コミュニケーションスキル)の3つの科目群から体系的に学び、さらに、能動的に学ぶために演習(ゼミ)も取り入れていきます。
2つめは経営学および経済学を英語、中国語でも学ぶことです。国際ビジネス言語である英語だけでなく、中国語による授業を複数設置、ゼミも英語や中国語で行い、実践的な語学力を身に付けられます。
ポイントの3つめは海外での学びです。新学部では、海外インターンシップ等のアクティブ・ラーニング、フィールドスタディ科目を設け、現地・現場で学ぶ機会を設けます。1年次には、語学研修や、ビジネスに関する英語での講義やディスカッション、企業訪問等を組み込んだ米国等の海外短期留学(3~4週間)を必修とします。
7割以上のカリキュラムを外国語で学ぶ
国際経営学部では、グローバル・ビジネスの現場で活躍できるよう、徹底した外国語運用能力の育成を図り、カリキュラムの7割以上が英語を中心とした外国語による授業となります。そのため、卒業に必要なすべての単位を英語で行われる科目で修得することが可能です。
基礎となる専門必修5科目は、通常の英語による授業の理解を深めるため、チュートリアル授業(英語+日本語もしくは中国語)を実施。さらに、中国語、英語、スペイン語によるビジネスコミュニケーション、ビジネス交渉論といった実践的な科目も設置されています。
学部を超えてより深く学ぶ
中央大学では学部の垣根を超えて学ぶFLP(Faculty-Linkage Program)というプログラムを実施しています。FLPには5つのテーマ別プログラムがあり、テーマに関してすべての学部の学生が履修することができるため、他学部の学生と一緒に学際的に学ぶことができます。
プログラムの1つ「国際協力プログラム」では、途上国の開発や貧困問題の解決法を探り、フィールドワークや海外ボランティアも実施しています。こうした活動に参加することで、国際経営学部での専門的な学びをさらに発展させ、独自の専門的な強みを身に付けるけることが可能となります。
多彩なキャリアの可能性
国際経営学部卒業後のキャリアとしては、グローバル企業、外資系企業、大手コンサルティング会社、シンクタンク、公的機関、国際機関、NGOs/NPOsなどでの活躍を想定しています。
コラム①
グローバルな教育環境を国内で
多摩キャンパスにはGスクェア(G Square)という異文化交流の拠点があり、留学情報、国際交流、異文化を知る機会を提供しています。また、9つのマルチスクリーンでそれぞれ異なる言語のニュースを視聴することができたり、International Dayとして特定の国について学び交流するイベントを学生が企画・運営したりするなど、身近なところでグローバル社会を経験する環境が提供されています。また、東京都多摩市(聖蹟桜ヶ丘)と日野市(多摩平)の2つの国際寮で留学生とともに生活し交流するチャンスもあります。
中央大学の建学の精神は「實地應用ノ素ヲ養フ」。実学の精神を柱に、グローバル化が進むビジネス社会で活躍できる「素ヲ養フ」新たな学部に期待が持てます。
コラム②
中央大学のグローバル教育

現在、世界35カ国・地域、計190の海外大学・研究所とネットワークを持つ留学制度があり、このうち、28の国・地域の140の協定校と交換留学を実施しています。留学中の単位は帰国後、卒業に必要な単位として認定されます。また留学期間中の学費の減免制度や大学独自の奨学金なども用意されています。協定校以外でも、学生が希望し、大学が認めた外国の大学、あるいは高等教育・研究機関に留学できる認定留学制度もあります。認定留学では、国際センターに申請することで学費減免や奨学金給付を受けることも可能です。
この他に春季・夏季に実施する2~4週間、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、カナダ、ドイツ、フランス、韓国各国の大学で学ぶ語学研修のための短期留学制度もあります。
学部の授業でも、グローバル社会に対応した学びが行われています。例えば、法学部においては「日本法入門」など英語で行う専門科目の授業、国際企業関係法学科を中心とする多様な外国法科目が開講されています。
課外の外国語教育では、TOEFL、TOEIC、IELTSといった英語講座、ドイツ語、フランス語、中国語の検定対策のための第二外国語講座も開設しています。