「丁寧な」マッチングと「手厚い」支援体制による低年次からの地域密着型キャリア教育
「地域インターンシップ」

シリーズ
大学が地域の核になる—京都文教大学の挑戦


京都文教大学では、建学の理念「ともいき(共生)」に共感する京都府南部地域の地元企業や自治体等と協働し、専門性と地域志向を兼ね備えた地域を担う人材を育成しています。その中核となるのが、独自の正課プログラム「地域インターンシップ」。地域協働ネットワーク「京都文教ともいきパートナーズ」を通じて、カリキュラム開発を行い、学生と企業、学生と学生、企業と企業が「共に育ち」「学び合う」仕組みを構築しています。

プログラムの流れ

地域インターンシップの特徴

チームティーチング形式で、学生同士が学び合う授業
定員40名に対し担当教員4名の充実した指導体制です。学生同士で意見や感想を述べる場もあり、より学びや経験が深まります。

京都文教大学の身近な地域(京都府南部地域)で「就業体験」
京都文教大学の協働先である地域の企業や自治体が学生を温かく迎え入れてくれます。「インターンシップに行けるか心配…」という学生にも、大学のサポートのもとチャレンジできる環境が整っています。

「自分の視野を広げたい!」学生のための「3×3」プログラムを新設
「色んな業界・会社をこの目で見てみたい」「自分の向き・不向きを知りたい」「行政にも企業にも興味があって実習先を絞れない」、そんな学生の声に応えるため、2018年度から「3事業所×3日」の実習プログラムもスタートしました。

受講生の声
栗山 秋香里さん 栗山 秋香里さん
(臨床心理学部2年次生)

実習先:3×3行政・企業コース(行政・商工会・企業の3事業所×3日間のプログラム)
3ヶ所の実習先でそれぞれ異なる業務を経験し、行政機関と企業で異なる「地域の関わり方」を学びました。行政機関の実習では、商店街の方々との会議に同席。地域住民の高齢化や集客の戦略など、地域が抱える課題について知り、考えるなかで、地域を支える行政の仕事の大切さを実感しました。
大當 一輝さん 大當 一輝さん
(総合社会学部2年次生)

実習先:運輸業(10日間プログラム)
駅員としての様々な業務体験のほか、社員の方々から安全管理や接客、サービスの基本など、貴重なお話を沢山拝聴できた10日間でした。接客の場面では、直接的に誰かの役に立てることに充実を感じ、「働く」ことに対して、ポジティブなイメージを持てるようになりました。

「高校・大学・地域・産業界」の接続をめざして

 京都文教大学では、2017年度から、「地域インターンシップ」の受入れ先を中心に、大学をハブとした地域協働ネットワーク「京都文教ともいきパートナーズ」を立ち上げ、京都府南部地域における「高校・大学・地域・産業界」の接続を図っています。

 京都文教大学の建学の理念である「ともいき(共生)」に共感、賛同いただき、学生の育成等に協力いただける企業や事業所、経済団体等を募り、インターンシップやPBL、学生のキャリア教育、学生と社会人の交流機会の創出、京都府南部地域における人材・異業種間交流、社員・職員研修や勉強会への教職員の派遣、地元企業や経済団体、行政を交えた意見交換会などを行っています。 「京都文教ともいきパートナーズ」の活動を通じて、学生と地域企業、事業所等との接続を図ることで、ミスマッチや早期離職を未然に防ぎ、就職時の地元定着に向けた取り組みを進めています。

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