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地上に太陽を

文:大学ジャーナル編集部

初出: 大学ジャーナル Vol.163(2025 年 9 月)

太陽が輝く原理「核融合」を地上で再現する究極のクリーンエネルギー、それが「フュージョンエネルギー」。この未来技術の実用化を目指し、武田さんらは大学発スタートアップ「京都フュージョニアリング株式会社」を創業した。

社名には、世界中の「ENGINEERING(工学)」とフュージョン研究者を「FUSION(融合)」させたいという想いを込める。同社は、世界で開発競争が進むフュージョン炉に不可欠なプラント技術や特殊機器の開発に特化し、グローバルに展開する。

かつて「実現はいつまでたっても《30 年先》」と揶揄されてきたフュージョンエネルギーだが、近年は民間投資が加速。欧米政府が「2035-2040 年頃の実現」を公言するなど、状況は変わりつつある。

武田氏が起業に踏み出したきっかけは、ある国際会議で、現在の取締役の一人とエレベーターで出会い会話を交わしたことだった。「大学発スタートアップには学術探求と社会貢献を両立できる魅力がある」と武田さん。一つの出会いや純粋な探究心が、世界のエネルギー問題をも解決する大きな力になるかもしれない。

後輩へのメッセージ

とにかく知的好奇心を大切にして自由にいろいろなことに取り組んでください。周りから言われたことを過度に気にしないことも大事です。

Profile
2014年京都大学工学部物理工学科卒業。2016年京都大学大学院総合生存学館、修士課程相当修了。2018年京都大学大学院エネルギー科学研究科早期修了、博士(エネルギー科学)取得。2019年ハーバード大学大学院修士課程修了(サステナビリティ学)。東日本大震災をきっかけに大学を休学、二年間自衛隊に入隊。日本国籍で唯一のマルタ騎士団騎士。東海高等学校出身。

大学ジャーナル Vol.163 掲載

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