初出: 大学ジャーナル Vol.91(2011 年 1 月)
近年「生命とは何か」「地球はいったいどうやって生まれ、私たちはどんな存在なのか」という問いが天文学の重要なテーマとなり、その謎を解くカギを握る太陽に関心が集まっています。またその活動は、地球の温暖化や寒冷化との関連からも注目されています。
日本の太陽研究は世界でもトップレベル。世界で最初にコロナ※が100万度もの高温であると正確に算出したのは日本の天文学者・宮本正太郎博士でした。京大飛騨天文台では、世界でもトップクラスの太陽分光装置をもつドームレス太陽望遠鏡によって、太陽フレアにともなう彩層下降流の起源を解明する(1984年)など、世界的拠点の一つして30年以上も活躍しています。
日本は太陽観測衛星でも最先端を走り、1981年打ち上げの「ひのとり」、1991年から約10年間活躍した「ようこう」、2006年の「ひので」などが、太陽の真の姿を次々と映し出し、ダイナミックな太陽の活動を明らかにしています。
太陽研究をリードする京都大学理学研究科附属天文台長・柴田一成先生に、最新の研究成果についてお話を伺いました。



